【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
「ロルフ様の調香師であることは変わりません……でも、そうですね……きっとどれも素敵です」
「時間はいくらでもあるからゆっくり考えてくれ。ニーナが望んでくれるならなんだって叶えてみせる。君が隣にいてくれて、空を飛べるなら……俺はなんだってできる気がするんだ」

 頬に口付けられて、ニーナからもお返しにと鼻先に口付ける。それだけでロルフは幸福を嚙み締めるような表情をした。

「……ニーナ、愛している。この命つきるまで側にいさせてくれ」

「私も愛しています。ずっとずっと、ロルフ様だけです……側にいてくださいね」

 ニーナの頭を撫でるロルフが幸せそうに微笑んだ。どこかあどけない表情にニーナもつられて笑う。

 窓の外では朝日が昇っている。新しい朝がつれてきた香りは幸福の象徴で、ニーナは胸いっぱいにその香りを詰め込んだ。

 ――真実の愛は、信じること。信じられること。お日様の香りのように、優しく寄り添うこと。

 国を挙げて行われたふたりの結婚式は多くの国民の憧れの対象になった。
 白銀の竜と純白のドレスを纏う猫調香師は新たな伝説となって、その愛を歴史に刻み、太陽の香りの香水は真実の愛の象徴としてウィルデン王国の発展に大きく貢献することになるのはまだ少し先の話になる。



 終
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