【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
――彼、のはずないのに。ロルフ様に、くだらないことを聞いてしまったわね。
ニーナは自分の発言に溜め息をつき、ロルフに言われたとおり昨日の香水を手に取った。
「あっ、これ試験に持っていった香水だよね?」
「ええ。これをあとでお渡しするよう言われていて……」
ニーナは昨日のまま持っていこうと思っていたが思いとどまる。
「魔力の相性……ならもう少し増やしてみようかな」
ロルフはニーナを専属調香師に選んだ理由として『魔力の相性がいいから』と言っていた。
だから、昨晩のように肌を触れあわせることで直接取り込むようなこともしたのだろうが、香水として少量を継続的に纏っているほうが効果が切れたときの副作用も軽く扱いやすいと聞く。
そもそも、直接魔力を与えるなんてことは恋人でもない限りあり得ないことなのだけれど。
ニーナは香水瓶を胸に抱いて魔力を込めた。が、そこであることに気がつく。
――あれ……? あの方は、どうして香水が必要なのだろう。
ウィルデン王国では、国の成り立ちの伝説に香玉が関わっていることもあり、香水産業が盛んだ。老若男女問わず、当然のように香りを纏っている。
ニーナは自分の発言に溜め息をつき、ロルフに言われたとおり昨日の香水を手に取った。
「あっ、これ試験に持っていった香水だよね?」
「ええ。これをあとでお渡しするよう言われていて……」
ニーナは昨日のまま持っていこうと思っていたが思いとどまる。
「魔力の相性……ならもう少し増やしてみようかな」
ロルフはニーナを専属調香師に選んだ理由として『魔力の相性がいいから』と言っていた。
だから、昨晩のように肌を触れあわせることで直接取り込むようなこともしたのだろうが、香水として少量を継続的に纏っているほうが効果が切れたときの副作用も軽く扱いやすいと聞く。
そもそも、直接魔力を与えるなんてことは恋人でもない限りあり得ないことなのだけれど。
ニーナは香水瓶を胸に抱いて魔力を込めた。が、そこであることに気がつく。
――あれ……? あの方は、どうして香水が必要なのだろう。
ウィルデン王国では、国の成り立ちの伝説に香玉が関わっていることもあり、香水産業が盛んだ。老若男女問わず、当然のように香りを纏っている。