報われたい独占欲は、狂気のソレ
「私は悟が好きなので、あなたに抱かれるなんて無理です!」
「うん、だからカレシ浮気してるよって教えたよね?」
「…………」
完全に食欲が失せてしまった。この状態からご飯を食べるなんて無理だ。けれど、長谷川奏人は違うらしい。また箸を持ち日替わり定食を食べ始めた。
「これ以上変なこと言うと、セクハラで訴えますよ?」
「訴えられないように気をつけるよ。とりあえず凪はオレの部署で、オレの手となり足となってね。期待してるから」
ここで「行かない」と言えたらどれだけ良いだろう。
でも、長谷川奏人は仕事とプライベートを切り替えられる人だと分かっている。分かっているから、やっぱりずっとしたかったデザインのお仕事をしてみたい。