報われたい独占欲は、狂気のソレ



 ……しまった、言い過ぎた。
 長谷川さんの過去をなにも知らない私が人様の恋愛を否定していいはずがない。


 すぐに「ごめんなさい」と謝罪をするも、長谷川さんは何か言いたそうな顔を私に向けた。


「オレがどんな想いで凪を思ってるか知らないくせに、なんで本当の恋愛をしたことないって決めつけるの?」

「そんなわけないじゃないですか。だって、私たち全然接点ないし……」

「接点はあるでしょ。オレはさ、凪が専門学校に通ってたときにビューティー祭に行ったんだよ。着飾っていた凪を見て一目惚れしたんだ。天使かと思った。とっても綺麗だったよ、ほら」


 長谷川さんはそのときの写メを、スマホを片手に見せてきた。画面にはニ学年の冬に開催されたビューティーショーのときの白いドレスを身にまとい、化粧で目元をキラキラさせて微笑んでいる私が映っていた。


「――で、一緒に撮ってもらったんだよね」


 楽しそうな長谷川さん。もう一枚を見せてきた。そこには、紺色の髪色をした長谷川さんが私とピースをして映っていた。全然覚えてないけど、やっぱりこの時の若々しい長谷川さんも、とてつもなくカッコイイ。

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