見知らぬ彼に囚われて
「そんな……貴方……」

 彼女は現れた若い男を見てやっと思い出した。
 男のその姿は、自分の伴侶となったばかりの……

 しかし違う。
 いま自分を抱きしめるこの男は、自分の知る穏やかで優しいあの彼ではないと雰囲気だけでもすぐに分かった。

「離して!! 助けて貴方……!」

 無意識に、縛られた老年の男に必死に手を伸ばすが、彼は身をよじるも全く動くことが出来ずにそのまま倒れ込む。

「俺はここだよ~? あそこにいるのはお前を襲っていた爺さ。可哀想にね……?」

 男が嫌らしく笑ったまま、リーナの身体を押さえつけ嬲り始める。

 リーナは恐怖に怯えたまま強く抵抗するも、全く男はびくともしない。

「なあ。俺の子供なら、孕むだろう?」

「ひっ……」

 彼女の耳元で囁きかける男に、嫌な予感でなおさら恐怖が襲う。

「止めろ!! 彼女に手を出すな!」

 嫌らしく笑う男に老年の男は彼女を見据え、縛られたまま懸命に身体をよじるが縄はいっこうに解ける様子はない。

「っあああ!!」

 突如身体を若い男が貫き、彼女は絶叫する。

 男は上気し快感を得たままの表情でそのまま彼女を責め立て続けた。

「おい、お前も分かっているだろうにこの感度の良さ……! どれだけこの数日でこの身体に教え込んだんだ〜? この人間の身体に……!!」

 彼女はもう叫ぶことしかできずに男に弄ばれ続ける。

「……物足りねえな、もっと嫌がれ! 嫌がれと言っているだろう!!」
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