【コンテスト参加作品】私が愛した人は、殺人犯でした。
夏河原さんは、有澤ひらりに向かって「やっと見つけましたよ、有澤ひらりさん」と微笑む。
え……。どういうこと?
「有澤ひらり、さっきの行動……全てこのカメラに収めさせていただきました」
「はあっ……? どういうことよ?!」
夏河原さんは、「有澤ひらりさん、あなた今の行動は、脅迫罪と殺人未遂ですよ?」と言葉を放つ。
「殺人……未遂?」
「ええ。あなたは、正当防衛なんかではありませんよ。あなたには確かに、彼に対する殺意がありましたよね?」
夏河原さんの得意気な表情に、有澤ひらりは口を閉ざす。
「あなたは十年前の復讐をするために、彼に殺意を抱いていた。そしてそれを実行した。 これは立派な犯罪ですよ?」
「何……言ってるの、アンタ?」
「僕はこの二人に依頼されていましてね、脅迫分と嫌がらせを行っている人を見つけてほしいって」
「なっ……!?」
夏河原さんは怪しく微笑むと、再び言葉を発する。
「そしたら有澤さん、あなたが浮かんできましてね。 あなたのパソコンをハッキングさせてもらったんですよ、我々が。そしたら案の定、あなたのパソコンから脅迫文のコピーが見つかったんですよね」
「は、ハッキング……? ふざけないで!」