マイシス××。
「俺さ、こういう手作りって大っ嫌いなんだけど。無理矢理押し付けられちゃってさー」
「え……」
男の子が醸し出す穏やかな雰囲気のまま、そんな台詞を口にするから。
なんて返事をしていいか分からなくなる。
「コハルちゃんのお腹に処分しといて」
「す、すみません……」
でも、向けられるのは優しくて子犬の様な笑顔で、一瞬聞き間違いなんじゃないかって思った。
「じゃー、そろそろ俺戻んなきゃ」
そう言って立ち上がる男の子を見上げる。
「あ、あの……」
「あ、そだ。同じ学年なんだら敬語じゃなくていーからね」
男の子がにっこりと目元を細めるから、聞きたい事はいっぱいあるのに見とれてしまう私がいて。
「はっ、はい……て、あ、ありがとう」
「またねー」
手をあげて教室を出ていく男の子の背中を見送れば、少しだけ勇気を貰えたような気がした。