マイシス××。
「あれ?お母さん。もう食べないの?」
「うーん、ちょっと食欲がね」
「ねぇ、疲れてるんじゃない?」
「胃もたれっていうか胸ヤケがするのよね」
「少しシフト減らして貰ったら?」
今思えば、小さなサインは出ていた筈。
何で、もっと真剣に考えなかったのだろうか。
「念のために病院行ってみたら」
「……そうしてみよっかな」
眉を下げて目を細めた母親が、何を思ったかなんて、私には分からない。
だけど──、
たとえばあの時。
私がああしていればとか、こうしなけば違ったんじゃないかとか。
どんなに考えたところで今は何も変わらなくて、残るのは後悔だけだった。