マイシス××。
「え、と……。お、おかえりなさい」
「ただいま……じゃなくて、何やってんだって聞いてんだよ!」
「いッ、痛い!痛い!」
ぐいッと右耳を引っぱられると同時に、静かな廊下にシグレの大きな声が響き渡る。
「俺、もうシャワー浴びて寝てぇんだけど」
「ご、ごめんなさい。あの、でも、聞きたい事があって」
「んだよ、手短にな」
「今朝言ってた、"アイツの子"ってどういう意味ですか?」
「あー……、」
なんて、シグレが言葉を濁して、考え込むように目を上に向けた。
再び、私に視線を落として口元を緩めるから声を発する。
「お前さぁ、今 何時か知ってんのか?」
「え?」
「こーんな時間に。聞きたい事とか口実つけてさ」
「……」
「俺の抱き枕になりにきたのかよ?」
そう言ってシグレは私の頬を右手で掴んで、顔を持ち上げた。
「いっ、いひゃ……」