マイシス××。
「おーす、コハル。よく眠れたか?」
会いたくなかった。
こんな朝一から、こんな奴の顔なんて見たくなかった。
「……」
「まぁまぁ、そんな怖がんなって」
真っ白なリムジンの車内の中、私のすぐ隣には口元をニヤニヤと緩ませる制服姿のシグレが座っていた。
「シグレ様。昨日の事もありますし、それは無理あるかと」
「ぐちぐちうるせーな」
「シグレ様も声のトーンをお下げ下さい」
「でもさぁ、お前根性あるな。もう学校なんて行かないかと思ったぜ」
学校なんて行きたくなかった。
でも朝起きたら黒い制服に着替えていて、結局はあのお爺さまの言葉に従う自分しか出来ない。
ぐるぐる、頭の中でまだ昨日の事が回っている中で。
「俺とコハルの仲じゃねーか」
「……ッ!!」
シグレの右手が乱暴に私の肩にまわされて引き寄せられた。