マイシス××。
顔を見る事が出来なくても、シグレが楽しそうに口元を緩めているのが分かる。
きっと、昨日の教室での出来事を知っているんじゃないだろうか。
「や、だ……」
「いーじゃん、俺等血を分けたキョーダイみたいなもんだろ?」
なんてシグレによって耳打ちをされるから、背中がぞくりと嫌な震えが走る。
「半分だけど」
低い声が続けられて、そのまま引きづられるように園庭を歩かされるから、ざわめきの声が耳へと痛い位の視線が伝わってくる。
私達が絶対に凄く目立っているのが嫌でも分かって、怖くて自分の足元から視線を上にあげる事が出来なかった。
結局、A組の教室の目の前まで無理矢理引きづられていく。
やっと離されたと思ったら、右腕をグイッと引っ張られてシグレと向かい合う形となる。
キッと睨みつけたところで、コイツが気にする訳が無い。
「そういう顔もっとしろよ」
なんて口にしながら上半身を屈めて、
「……ひっ、」
軽いキスをおデコに落とされた。
私の最悪な学園生活が、より最悪になったのだと確信した瞬間だ──。


