マイシス××。


「川田さん、本当にすみません」

「いえ。コハル様もお気をつけて」

深く頭を下げてから川田さんを見上げれば、昨日と同じ強弱の無い台詞を返されるだけ。
吹き出した時の川田さんはきっと笑っていた筈なのに、この人は笑うとどんな顔をするか、全然想像がつかないな。



「何、川田と話してんだよ?」

「え?」

後ろから強引に腕を引っ張られれば、背中をシグレの胸に引き寄せられるから。


「川田も余計な事とか言うなよ」

「かしこまりました」

学園の門の真正面だというのに、背中に嫌な汗が流れていく。


同じ制服を身に纏う男子、女子逹に痛い位に視線を向けられた。
だから、昨日の教室での出来事が、一気に頭の中に蘇っていく。


「は、離してくださ……」

「は?お前、土下座しなかっただろ?」

「お、お願い。わ、私、あなたに近づくと……」





「ま、せいぜい可愛がって貰えばいんじゃね?」

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