『執愛婚』~クリーミー系ワンコな部下がアブナイ男に豹変しました

「ぶっちゃけて、質問していいですか?」
「……どうぞ」
「元彼と、どんなHしてたんですか?」
「へ?」

ド直球な質問にたじたじなんですけど。
若いからストレートすぎるの?
それとも、この子だからなの??

「いや、……その人が先輩のこと、不感症だって言うから、どんな風にしてたのかな?とか思って」
「それ、聞いていい質問じゃないでしょ」
「でも、それ聞かなきゃ、応えようがないっつーか」
「……」

そりゃあ、私から提起した案件なんだけど。
営業スキルをフル稼働しても、対処方法が見出せない。

「俺、思うんですけど」
「……何?」
「先輩には刺激が足りなかったんじゃないですか?」
「……え?」
「もしくは、そいつのテクが足りなかったか」
「っ……」

真顔で言われてしまった。
どう答えていいのか分からない。

「じゃあ、味見してみます?」
「………へ?」
「俺は構わないですよ?」
「………」
「俺とシてみて、満足させられなかったら、修行積んで来ます」
「はい?」
「仕事でも同じでしょ。経験値が足りないなら、スキル上げるしかないですし」
「………」

この子、頭おかしいの?
私を満足させるために他の女の子で修行して来るとか……。
どうかしてんじゃないの?

「っていうか、俺、先輩に試食されたいです、マジで」
「………っっっ」

テーブルに両手をついて指組し、そこに顎を乗せた彼。
ソファに座る私を上目遣いしてくる。

何この、モーション。
年下ワンコな彼のテクなの??

そりゃあイケメンで可愛いけれど。
これで私が落ちるとでも思ってるのかな…?

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