『執愛婚』~クリーミー系ワンコな部下がアブナイ男に豹変しました
「ちょっ……んっ」
璃子さんの腕を掴んで寝室へと進入し、少し乱暴気味にベッドへと張り付けた。
「璃子さん」
「……」
「昨日、この体がちゃんと俺の体に応えたの、分かりませんでした?」
「へ?」
「今までの男と俺、同じでしたか?」
「っ……」
「言葉では何とでも言えますけど、体は正直なんですよ」
「……っ」
「先輩、不感症なんかじゃないですよ。むしろ、感度はいい方だと思います」
「へ?!」
「不感症だったら、濡れないし締まらないし、甘い声出ないですから」
「っっっ~っ」
「演技してる声はすぐバレます。感じてる演技も。だから、先輩は不感症なんかじゃないですよ」
「………ぅぅっ」
手の甲で目元を隠し、目尻から涙が溢れ出した。
「元彼の呪縛から解いてあげます、この俺が」
「っんッ……っ…」
流れ落ちる涙を掬い絡め取り、彼女の手をそっと剥がして、瞼にキスを落とす。
「どうして欲しいですか?」
無言で見下ろす先にいる璃子さんは、凄く色っぽい表情をしていて。
それに煽られた俺は、手加減してあげれるか、自信が無くなって来た。
「昨日より、もっと安心させて……」
「仰せのままに」
掴んでいる手の甲にキスを落とす。
彼女が安心したいのは、自分がちゃんと女性として問題ないのだと確信したいということ。
だったら俺は、オスになるだけ。
彼女をただひたすら愛す以外に方法はない。
「え、ちょっ……とっゃだぁッ……」
足底に優しく手を添え、足先に口づけを。
そのまま足の甲に優しくキスを落とす。
「八神くんっ、そんな所汚いか「汚くないですよ、璃子さんの体は」
「っっ~~ッ」
足先のキス一つで真っ赤になる璃子さん、凄くかわいいです。
「次は、何して欲しいですか?」