『執愛婚』~クリーミー系ワンコな部下がアブナイ男に豹変しました
同級生だと言っていたから、二十四歳。
誕生日を迎えてるなら、二十五歳?
年下なのに、年齢相応には思えないほど、自信に満ち溢れたような雰囲気を纏う。
彼と私の関係を知っているのだろうか?
……ううん、たぶん分かってる。
だから、マウントを取るかのような視線なんだ。
「失礼ですが、どこで私のことをお知りに?」
「調べれば、すぐに分かりますよ」
やっぱりそうだ。
セレブ特有のカースト概念。
自己中心型に生活してる世界観で、欲求度が常に高い。
先日の同窓会で八神くんと再会し、それがきっかけだとすぐに理解できた。
伊達に営業職を八年もしてない。
「弊社はこのようなサービスを中心とした業務をしておりまして……」
依頼動機が何にせよ、仕事とプライベートは切り離さないと。
仕事一筋にして来たプライドがある。
見下すような煽る視線をかわしながら、一通りの説明を終えた。
彼女からの依頼は、社屋の一階に外部の人も使用できるカフェを取り入れたいというもの。
よくある案件なだけに、仕事自体はスムーズに進められそうだ。
「では、デザイン案とメニュー案など、詳細が纏まりましたらご連絡申し上げます」
一時間ほどの打ち合わせを終え、荷物を纏めていた、その時。
「悠真とどれくらい付き合ってるんですか?」
「………申し訳ありません。業務以外のことに関しましては、お答え致し兼ねます」
「彼、カッコいいですよね」
「………」
「もう彼と寝たんですか?」
「っ……」
この年の子たちは、何でこうもストレートに聞いて来るの?
「悠真のここ、傷があるでしょ……?」