新そよ風に乗って ⑥ 〜憧憬〜
単に、私の心の中の葛藤。それは、分かってはいるのに。高橋さんが昔愛した人は、もう高橋さんが恋愛をしたくないとまで思ってしまったぐらいの女性。その女性に勝とうとか、その女性以上になりたい等というおこがましいことは思ってもいない。だけど、どんな女性だったのかは知りたいとは思っていた。それも、怖いもの見たさで……。
だけど、あの女性がもしミサさんだったとしたら、こんな広い世界で、しかもニューヨークの次は日本でまた会うなんて。これは何かの運命なんじゃないかとさえ思えてしまう。
目に見えない糸で、今も高橋さんとミサさんは繋がっていて……。そこに、私の入り込む隙間なんてとてもない。
はぁ……。
よく考えてみれば、いつも、いつもこんな繰り返しばかりしているような気がする。
私にとって、高橋さんの存在は何なんだろう?
会社の上司であり1人の男性としても、とても尊敬出来る人。
でも、恋愛はあくまでお互いのモチベーションを高め、労り、思いやり、それで尊敬出来る人でなければいけないはず。
今の私にとって、高橋さんはそれに値する人だけれど、果たして高橋さんにとって私は同じような存在になれているのだろうか?
お世辞にも、とてもそうは思えない。
いつも迷惑をかけ、面倒を見て貰ってばかり居る存在なんじゃ?
そんな私を高橋さんから見たら、間違いなく尊敬出来る相手には値しないはず。まゆみの言うとおり、私にどうこう出来る手に負えるような相手ではないんだ。
「お待たせ」
ハッ!
肩を叩かれて我に返った。
だけど、あの女性がもしミサさんだったとしたら、こんな広い世界で、しかもニューヨークの次は日本でまた会うなんて。これは何かの運命なんじゃないかとさえ思えてしまう。
目に見えない糸で、今も高橋さんとミサさんは繋がっていて……。そこに、私の入り込む隙間なんてとてもない。
はぁ……。
よく考えてみれば、いつも、いつもこんな繰り返しばかりしているような気がする。
私にとって、高橋さんの存在は何なんだろう?
会社の上司であり1人の男性としても、とても尊敬出来る人。
でも、恋愛はあくまでお互いのモチベーションを高め、労り、思いやり、それで尊敬出来る人でなければいけないはず。
今の私にとって、高橋さんはそれに値する人だけれど、果たして高橋さんにとって私は同じような存在になれているのだろうか?
お世辞にも、とてもそうは思えない。
いつも迷惑をかけ、面倒を見て貰ってばかり居る存在なんじゃ?
そんな私を高橋さんから見たら、間違いなく尊敬出来る相手には値しないはず。まゆみの言うとおり、私にどうこう出来る手に負えるような相手ではないんだ。
「お待たせ」
ハッ!
肩を叩かれて我に返った。