麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その14
真樹子
界隈はにわかに騒がしくなってきて、三田村さんの心中からは、どこか期すべきものが透けて見えるようだったわ
そしてそれは、私に対する言葉にもはっきり表れていた
「マキ…。敢えて言っとこう。砂垣とはこの辺で距離を置いた方がいい。私がプライベートにまで口を出すからにはそれなりと、あんたなら察するはずだ。よく考えなよ」
「ええ‥、あなたにとって極めて異例の親切心からだということはよくわかっています」
三田村さんはニヤリと意味深な笑みを浮かべていたわ
...
「…そこで、私も敢えて伺います。三田村さんが私に対してそこまで献言してくれるからには、それ、どんな理由からなんです?」
「なら、端的にね。…今の砂垣順二はやの字と一線を超えかねない。近いうちに起こる再編のムーブメントでは、純粋な排赤×反排赤の構図を外れてしまう恐れがあるんだよ。ヤツはすでに星流会のバックをあからさまにしてる。仮に紅組・南玉ラインが主導する今の女性勢力がヤツらに屈することになれば、それはもはや星流会の影響下に呑み込まれるってことさ。マキは”そっち側”の女性勢力の先導者として烙印を押させる世。…まあ、裏切者だわね。あんたにはね。私としてはだよ…、そんな汚名を背負って欲しくないからさぁ…」
この忠告はどう考えても的を射てる
でも、その時はすんなりと、”はいそうですね。わかりました。じゃあ…”とは口に出せなかったのよね
やはり私自身、いつの間にか砂垣さんに深くのめりこんでしまったんだろう
...
「…それとね、私のところにもここ最近、頻繁に届いてるんだよ。砂垣にべったりのあんたにヤツの側近連中から不満が高まってるってね。真樹子は砂垣の陰でやりたい放題だってね。あんたの周りを固める女たちにも吹聴してるようだし、ちょいとやばいよ、マキ。今のうちに別れなさい!」
「三田村さんのご忠告はありがたく拝聴しますよ。だけど、プライベートな範疇までは…。すいませんが」
「ああ、そうだね。私としたことが、私的なところまで入りこんじゃったわね。でもマキ、砂垣はずる賢い男だよ。目的のためなら女を食い物にすることも平気さ。まあ、これは私個人の正直な砂垣評ってことで聞き流しておくれ」
「…」
私は黙って三田村さんの深意を受け取ったわ
そして実際に、それから間もなく彼女の忠告を”流した”私は、砂垣さんから残酷な仕打ちを受ける訳よ‼
真樹子
界隈はにわかに騒がしくなってきて、三田村さんの心中からは、どこか期すべきものが透けて見えるようだったわ
そしてそれは、私に対する言葉にもはっきり表れていた
「マキ…。敢えて言っとこう。砂垣とはこの辺で距離を置いた方がいい。私がプライベートにまで口を出すからにはそれなりと、あんたなら察するはずだ。よく考えなよ」
「ええ‥、あなたにとって極めて異例の親切心からだということはよくわかっています」
三田村さんはニヤリと意味深な笑みを浮かべていたわ
...
「…そこで、私も敢えて伺います。三田村さんが私に対してそこまで献言してくれるからには、それ、どんな理由からなんです?」
「なら、端的にね。…今の砂垣順二はやの字と一線を超えかねない。近いうちに起こる再編のムーブメントでは、純粋な排赤×反排赤の構図を外れてしまう恐れがあるんだよ。ヤツはすでに星流会のバックをあからさまにしてる。仮に紅組・南玉ラインが主導する今の女性勢力がヤツらに屈することになれば、それはもはや星流会の影響下に呑み込まれるってことさ。マキは”そっち側”の女性勢力の先導者として烙印を押させる世。…まあ、裏切者だわね。あんたにはね。私としてはだよ…、そんな汚名を背負って欲しくないからさぁ…」
この忠告はどう考えても的を射てる
でも、その時はすんなりと、”はいそうですね。わかりました。じゃあ…”とは口に出せなかったのよね
やはり私自身、いつの間にか砂垣さんに深くのめりこんでしまったんだろう
...
「…それとね、私のところにもここ最近、頻繁に届いてるんだよ。砂垣にべったりのあんたにヤツの側近連中から不満が高まってるってね。真樹子は砂垣の陰でやりたい放題だってね。あんたの周りを固める女たちにも吹聴してるようだし、ちょいとやばいよ、マキ。今のうちに別れなさい!」
「三田村さんのご忠告はありがたく拝聴しますよ。だけど、プライベートな範疇までは…。すいませんが」
「ああ、そうだね。私としたことが、私的なところまで入りこんじゃったわね。でもマキ、砂垣はずる賢い男だよ。目的のためなら女を食い物にすることも平気さ。まあ、これは私個人の正直な砂垣評ってことで聞き流しておくれ」
「…」
私は黙って三田村さんの深意を受け取ったわ
そして実際に、それから間もなく彼女の忠告を”流した”私は、砂垣さんから残酷な仕打ちを受ける訳よ‼