麻衣ロード、そのイカレた軌跡⓽最終話/魂の交尾
ファーストレジェンド~また猛る季節まで/その2
麻衣



戻れる…

へへ、また南玉でみんなとやれるわ

無論、私に対しては強い反発があるだろう

組織内での波風もたつ

なにしろ私、メチャクチャだったし、言ってきたことも実際にやってきたことも…

それにつけても、今日の私の議題は大荒れだったらしいわね

まあ、当たり前だよな(笑)


...


「ほー、あの狂犬さんがね…。てっきり、そういったリードは横田が担うと思ってたけど…。さすがだわ、やっぱり」

「ああ…。私も南玉に入る前は単なるイケイケの暴れん坊だって括りだったからな。あんな理知的な深みを備え持っていたなんて驚きだったわ」

「議場を敢えて紛糾させ、修羅場状態に持って行って、ポンとその場の全員を手のひらに乗せちゃったってことね?」

「そうだ。まあ、今度会った時詳しく話すわ。今後のことも含めて、色々とあるだろうから」

「うん。真樹子さんとアンタたち二人、それに私の4人でミーティングしよう。キャビネットと南玉は今後、新らたな人材の受け皿としてバッティングするだろうからね」

「おい…、お前よう、また何か企んでんのと違うだろうな!もうダメだぞ、いいか…」

「はは、心配すんなって。今までのようなことはもうしないって。ただ、互いの方向性を今の時点で確認しておく必要はあるってことだからさ。もっとも、周りからは誤解されないように心がけるけどね」

「ああ、その辺はしっかり胸に刻んでもらわないとな。頼むぞ。せっかくとてつもないハードルを何とかクリアしたんだから」

はは、祥子のヤツ、既に南玉の背骨へと道を歩んでるかな…

私は”ジャマ”しないように気を付けなきゃね

...


その夜、ケムリを”やった”

さすがにいつもより効きが良くて、いい気持ちだわ

フワフワで…

こんなこと、今度はあのカモシカと連れでヤルのか…

とうとうアイツを禁断のエリアに引き込んじゃった

一体、私たち二人の発熱の”果て”にはどんな光景が待ち受けているんだろうか…




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