再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
「ごめんね千晶ちゃん」
むすっとした表情を浮かべる私の背中にそっと手を添えた英介さん。そのまま私をなだめるように優しく背中を撫でる。
最後にぽんと頭を撫でてから、英介さんの視線が父に向かった。
「佐波さん。千晶ちゃんのこと大切にします。交際を認めてくれますか」
「もちろん。相手が加賀美くんなら反対する理由がない」
腕組みを解いた父がにこっと笑顔を浮かべた。
「むしろ俺はお前たちがそうなってくれたらいいとずっと思っていたんだ。だから加賀美くんをよくうちに招いていたし、わざと部屋を抜けてふたりきりにしたり。俺なりになんとかふたりをくっつけようとしていたんだが、加賀美くんが俺の作戦にまんまと落ちてくれてよかった」
腰に手を当てて豪快に笑う父の姿に呆れてしまう。
まさかそんな作戦をこっそりと企てていたとは。
「佐波さん」
父の笑い声を遮るように英介さんが口を開いた。
「ひとつだけ言わせてもらうと、俺は佐波さんの作戦に落ちたんじゃないですよ。ちゃんと自分の意志で千晶ちゃんを好きになったので」
彼の視線が私に向かい、その手が頬に向かって伸びてくる。
「初めて会ったときから千晶ちゃんに惹かれていた。その言葉に嘘はないよ」
私の頬に手を添えながら、目を見つめてはっきりと伝えてくれる英介さんにドキッと胸が高鳴った。