再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


「任せてください」


俺は力強く頷いた。

千晶のことも子供のことも幸せにするし守っていきたい。それに――。

結婚報告のときは『お前に娘はやらん』と、相手の男を追い返すと宣言していたはずなのに。

顔を見られないように頭を下げたまま、ぼろぼろと大粒の涙をこぼしている佐波さんのことも俺は大切にしたい。

ずっと尊敬していた人が義理の父親になるのだと思うと胸の中にじんわりと温かいものが込み上げた。




< 152 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop