再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


『それで今千晶はどこにいるの?』

「マンションの途中にある狭い裏道。表通りから路地に入って自動販売機を越えた少し先にある」

『わかった。今駅にいるからこれからすぐそっちに行く』


英介さんは私の拙い説明でも居場所をわかってくれたらしい。

駅にいるということは仕事を終えてちょうど帰宅途中だったのかもしれない。

走っているような彼の息遣いが電話の向こうから聞こえてくる。


『千晶。スマホはこのまま通話状態にしておいて』

「うん」

『そこは安全なのか?』

「わからない。でもたぶん大丈夫」


大柄な男性が戻ってこない限り、ここに隠れていれば見つからないと思う。


『すぐに行くからそこで待ってて』


走りながら英介さんが優しく声をかけてくれる。

それでも私の体の震えは止まらない。

もしも今の状態であの男たちに見つかったら今度はもう逃げられないと思う。

すると近くでガタッと物音が聞こえた。

まさか男たちが戻ってきて見つかったのだろうか。

なにかあればすぐに英介さんと話せるようにスマートフォンを耳に当てながら、恐怖で悲鳴をあげないようにもう片方の手で口を押さえて息を潜めた。

隠れているゴミ箱からそっと顔を出して物音が聞こえた方を確認する。

するとそこには一匹の猫がいて、目が合うとどこかに向かって走っていった。


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