再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


とっさのこととはいえ彼の腕に抱き締められたのだと思い出して、今さらながら恥ずかしくなった。

触れられてこわいと思うよりも、胸が甘く高鳴りドキドキしたのだ。


「お、お昼。食べに行きましょう」


加賀美さんの横顔を直視できず、くるんと背中を向けて歩き出す。


「昨日は奢ってもらったので今日は私が払います」

「じゃあ千晶ちゃんの好きなものを食べに行くか」


あっという間に私に追いついた加賀美さんが隣に並ぶ。

その後、中華料理店が気になり入店したけど食事代は今日も加賀美さんが支払ってしまった。

私がお手洗いに入っている隙に会計を済ませたようだ。

せめて半分払うと申し出ても『それじゃあ次ね』と交わされてしまった。でもきっと次も加賀美さんがさり気なく支払ってしまうのだと想像がついた。


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