再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
「ううん、亀山さんじゃないと思う」
レストランで私を見ていたという男を私は直接見たわけではないので、加賀美さんが教えてくれた男の特徴を思い出す。
シルバーフレームの眼鏡をかけていたそうだが、亀山さんは黒縁の眼鏡。だから別人だと思うけれど、眼鏡なんていくらでも変えられるから絶対に違うとは言い切れない。
それでもなんとなく亀山さんではない気がした。
「じゃあ千晶のあとをつけていたっていう男は誰なんだろうね」
「うん。目的もよくわからないし」
いつもは和やかな昼食の時間が重たい空気に包まれる。
「でも大丈夫でしょ。加賀美さんが千晶のそばにいてくれるんだから」
私の不安をかき消すように明るい声でそう言った透子が、励ますように私の腕に肩をこつんとぶつける。
「うん、そうだね」
私もなんとか笑顔を作った。
すると透子が私の顔を覗き込み、どこか不満そうにムッと唇を尖らせる。
「やっぱり付き合っちゃえばいいのに。返事まだなんでしょ? そういうのは早めに気持ちを伝えた方がいいよ」
「う、うん。わかってる」
告白の返事はまだしていない。
加賀美さんもその話題に触れてこないし、態度も以前と変わらないからずるずると先延ばしにしていた。