再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


しばらくして運ばれてきたクレームブリュレを私が、タルトタタンを加賀美さんが食べることになった。

一口だけ貰うはずが気が付くと私がふたつともぺろりと食べてしまい、加賀美さんのデザートを奪ってしまった。

それなのに彼は私を責めることなく「こうなると思ったんだよね」と笑っていた。

たぶん加賀美さんは初めからデザートを食べるつもりはなかったのかもしれない。クレームブリュレとタルトタタンのどっちも食べたいと悩んでいた私のためにふたつ注文してくれたのだろう。

加賀美さんのさり気ない優しさにますます彼を好きになった。



午後は映画を観る予定になっている。

駅に直結した商業施設の中に入っている映画館で観る予定だけど、上映開始までにはまだまだ時間があるので適当にお店を回って時間を潰すことにした。

仕事で着るための服を買って会計を済ますと自然な動きで加賀美さんがショップバックを持ってくれた。

私の買い物だから自分で持つと言っても「俺が持つよ」と交わされてしまい持たせてもらえなかった。

ランチのときもそうだったけど加賀美さんがとことん私を甘やかしてくる。

恋人関係になる前から優しい人ではあったけれど、最近はさらに拍車がかかっているように思う。


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