こころ、唄う。

うつわ

僕は君を守りきれるほどの
度量があまりにも弱くて
あの日誓った言葉は
ただのガラクタに変わった


口ばかり正義感を
振りかざしては


いつも自分の甘さに
つまずき転ぶばかりで


格好悪い自分の浅はかさに
反吐が出そうになる


君を守れると
あの時は確かに
そう思えたのに…


自分さえ支えきれない
現状はあまりにも
頼りない力に消える


君を守り抜く力が
僕に備えられているのなら
こんなにも君を
重苦しい空気に埋めないで
すんだはずなのに


なぜ、僕は
こんなにも頼りない…


ただ君を
守りたいだけなのに


それさえやりきれないんだ
< 159 / 262 >

この作品をシェア

pagetop