こころ、唄う。

涙空

昨夜見た月明かりは
側にいない温もりを
記憶に強く募らせ涙誘う...


そっと背中を撫でてくれた
君の大きな手の温もりは
幻の様に消えてなくなった


音のない夜を見上げ
心痛くなる


「サヨナラ」さえ
言えなかった別れ


想えば想う程に
君が溢れて涙になる


思い出す事は
幸せな事ばかりで
辛い事も涙も
あの頃は君がいた事で
感じられたのに


君がいなくなると
悲しみだけが残る


隣にいない君を
感じられない苦しみ


君がいて生まれる
悩みや不安は
いずれ幸せに変えてくけど


君がいないと
悲しみだけが押し上げてく


君がいないと
この澄んだ青も
涙に変わってゆく…
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