こころ、唄う。

しみ

外せない指輪が
今もあたしの心詠んでは
嘆いている…


あなたのいない一日は
あまりにも長くて
苦しくなる


別れを告げられたのは
つい昨日のことで
あたしは少しも
『新しい』を
受け入れる整理を
できずにいる


鳴ることのない携帯
抱きしめたまま
布団にもぐりこんだ


あなたを忘れたくて
忙しい自分を
見つけたいのに
全てが力をなくして
動けず 抜け出せない


悲しみで濡れた枕が
染みを描いて
弱くなったあたしを跡す


こぼれゆく悲しみは
優しい手に
慰められることなく
深いため息を作った
< 58 / 262 >

この作品をシェア

pagetop