こころ、唄う。

笑顔の狼

悪戯な通り雨が
白のブラウスを
色付くように透かして


僕の理性を試す


濡れた髪から香る
シャンプーが
僕の男をくすぶる


飲み込む緊張が
喉をやらしく撫で降りて


わざとらしく
雨音に混じる理性が鳴る


見透かされないように
笑う顔さえも
本能を隠す狼になる
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