【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!

 ——今、また……。
 あの護衛(ひと)、ぜんぜん話さないのね。それにどうして顔を隠しているのかしら。極度の恥ずかしがり屋とか……?

 彼との距離は少し離れているものの。
 ラムダが買い物に行ってしまったので、残されたマリアと護衛の男の間には何だか気まずい空気が流れた。

 —— 頼りになりそうだけれど、ずいぶんおかしな『護衛』ね……?

 見つめればまた逸らされるのがわかっているので、マリアはもう男を見ようとはしなかった。
 そっと目の端で様子を伺うと、護衛の男は彼の黒馬の首を優しく撫でているらしかった。

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