【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
「な、何よ、その目は……! あんたが仕事をほったらかすから……っ」
パンッ! と、乾いた音が店内に響く。
頬を叩かれたミアは、何が何だかわからず目を白黒させている……まさかマリアが、自分に手を上げるなど思ってもいなかったからだ。
「生き物をいじめる、命を粗末にする。それがどれほどの大罪か、この世に尊い生を受けていながらわからないのですか!」
マリアの怒号の剣幕にミアたちが初めて怯んだ。それは店内にいた者たち皆も同じだろう。
「私が仕事ができないのは認めます。そのことで私に鬱憤をぶつけるのも許しましょう。ですが命を粗末にすることだけは許しません!」
身体を打ち震わせ、怒りに満ちたマリアの眼光が周囲の者たちを威圧する——誰にも反論の余地を与えないほどに。