ー野に咲く花の冒険譚ー



「いけ」

「いや~あ!!!!!!!!!」



はははと狂ったやつの狂った音。

アイザなんて可愛いものだったのだと,思わずにはいられない。



「あ……ぁ"」



もうだめだ。

僕は僕を,保っていられない。



「えっ,えぇ?!」



リリィでない花の葉が,僕を運んだ。

目立って綺麗に保たれたその椅子は,僕には大きく僕を沈める。

しにたい。

それが,僕に映る世界のいろだ。



『で。アイザ·デ·アスナロ。今まで騎士業お疲れさん。その有能な頭と技を寄越すなら生かしてやるけど,どーする?』

『あー,はは。なんで僕だけ軽傷で済んでんのかと思ったら。そーいうことね。……。ーーーーー』



もっと,僕に力があったなら。

リリィとの連携を磨き,ドンの情報も得ていたのなら。

すみれやココの名を,存在をリリィが知り,1度でも口にしたのならば。

こんな結末は,迎えなかったのだろうか。
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