「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~

専属の侍女のジャニスとカイラ

 この日、チャーリーは他国の外交官と会談があるということで不在である。

 王宮の広大な森に散策に行き、お気に入りの木陰で読書でもしよう。料理人に言ってサンドイッチでも準備させ、それを持って行けば日がな一日読書三昧出来る。

 シリーズ物の小説を持って行けば、一日で読破出来るかもしれない。

 そんなことを考えていると、侍女のジャニス・アボットとカイラ・ギボンズがやって来た。

 二人は、わたしの専属の侍女である。ジャニスは赤毛にブラウンの瞳。カイラは髪も瞳もブラウン。どちらも大柄で大胆な性格をしている。二人は同郷で仲が良く、変わり者だとか。だから、侍女仲間で浮いているらしい。

 そういう人たちだからこそ、わたしの専属侍女になったのかもしれない。
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