【プロット】力を失って追放された聖女は両片想いの騎士に純愛を捧げられて真の力に目覚める

主要登場人物設定

【主要登場人物設定】

・ヒロイン(主人公)
名前: ライラ・フォン・ストリアータ
年齢:18
見た目: 腰近くまである銀髪(本来はアイヴォリー色だが銀の染め粉で銀髪に染めている)白い肌、垂れ目がちなやわらかい紫色の瞳、右利き。
性格:物静か。真面目。口数が少なく、表情を出さない。本来は年相応の明るさと優しさを持ち、行動的である。
「自分」の考えより「聖女」としての立場を踏まえた考えを優先するように言われてきたため、自分の意見は言わないようにしている。
アルフレッドと恋人になったことで、徐々に元の明るさを取り戻していく。
役割:聖女→アルフレッドの恋人
人物像: ストリアータ侯爵家の侯爵令嬢という事になっているが、元々はストリアータ侯爵領内にある小さな農村に捨てられていた孤児。ライラを見つけた老夫婦に育てられる。

7歳の頃に聖女の力に目覚め、ライラの存在を知ったストリアータ侯爵家に養女として引き取られる。13歳の時に先代の聖女が亡くなり、次代の聖女としてライラが候補に上がる。
その際に「見栄えが聖女らしくない」という理由から、養母の命令で髪を銀髪に染められる。
聖女に選ばれた際、神官長から「聖女は感情や心証を表に出してはならない」と厳しく言われ、喜怒哀楽を始め、女神や神官長からの許しがない限り、他人と会話することさえ禁止される。

本来の自分を封じ込め、「自分らしさ」について悩みながら聖女を続ける中で、神殿内で道に迷っていたアルフレッドと出会う。
神官長の言い付けを破ってアルフレッドに道を教えてしまうが、その際にアルフレッドの人柄に魅了され、好意を抱くようになる。しかし聖女という立場と神官長の言い付け通り、アルフレッドへの想いを封じる。

アルフレッドと恋人関係になった後は、髪を胸元まで切り、髪色もアイヴォリー色に戻す。性格や表情を含めて、本来のライラに戻っていく。

・ヒーロー
名前: アルフレッド・フォン・カーベルレリウス
年齢:23
見た目: 鮮やかな黄色であるタンポポ色の短髪を頭に撫で付けている。切れ長の空色の瞳、健康的な肌色、筋肉質、左利き。ライラより頭一つ分高い身長。
性格:正義感があり、太陽のように明るい。
智勇に優れているが、普段は身分を弁えて物静かな振りをしている。
孤児という生い立ちから弱者に優しい。方向音痴でもあり、初めて訪れた場所では必ず道に迷っている。
役割:ルナティック王国騎士団第12部隊の部隊長、ライラの恋人(後の婚約者)
人物像: ルナティック王国の孤児院出身。産まれた直後に国境付近の森で母親と共に生き倒れていたところを近くに住む村人に保護される。母親は助からなかったが、アルフレッドは孤児院に引き取られる。

見習い騎士だった18歳の時に先輩騎士たちの付き添いで神殿の式典に同行したところ、そこで初めてライラと出会う。
マリアベールを纏っていたのでライラの顔は見えなかったが、式典の後、ライラが落としたマリアベールをアルフレッドが拾って届けたことで、一瞬だけ見えたライラの素顔に一目惚れする。
騎士の中で唯一聖女と言葉を交わせる存在が聖騎士だと知ってからは、聖騎士を目指して功績を挙げ、異例の速さで第12部隊の隊長に任命される。現在は聖騎士の筆頭候補として周囲から注目を受けている。

第12部隊の隊長に任命された際についたあだ名は「左利きのダンデリオン」。
騎士団には滅多にいない左利きである事と、猛獣の様な勇ましさ、ダンデライオン色の金髪にかけて付けられる。
また隊長に任命された際に、「カーベルレリウス」の姓と公爵位を賜る。

聖騎士になると神官と同じ扱いとなり、結婚が許されないため、想い人のライラが聖女を追放された直後に聖騎士候補の座を辞退する。その噂を聞いてアルフレッドに娘を嫁がせようと画策した貴族に、アルフレッドは心に決めた人(ライラ)がいるからと丁重に断る。

ライラと婚約してからは、騎士団長になって国の平和に尽力するという新たな目標を持つ。

・サブキャラクター
名前: マグノリア・フォン・ストリアータ
年齢:41
見た目:頭の後ろで一つにまとめられた金髪、紫色の目、白い肌、顔に小皺がある
性格:我が儘、見栄っ張り、貴族史上主義者、平民を見下している
役割:ライラの養母、ストリアータ侯爵夫人
人物像: ルナティック王国に住むストリアータ侯爵夫人。夫であるストリアータ侯爵は婿養子のため、実質的な権力はマグノリアが担っている。
リオンという一人息子がおり、溺愛している。

孤児で平民のライラのことは嫌いだが、聖女を輩出した家には富と名誉が与えられることから我慢して引き取ると、表面上は愛している振りをしつつ養育する。
ライラが聖女の力を失い、聖女の座を追放した後は養育する価値が無くなったため、「生きているだけ無価値のいらない子」と言い放ち、侯爵家から勘当する。

ライラが真の力に目覚めてからは、侯爵家に呼び戻そうとするが固辞される。
周囲からはライラを勘当した悪役として敵意を向けられるようになり、社交界から追放される。

・サブキャラクター
名前: ルナティア
年齢:不明
見た目: 銀色に輝く長い髪、顔はヴェールで隠れて見えない。
役割:ルナティック王国を守護する女神
人物像: ルナティック王国を守護する守護神にして月の女神。王族は女神の血を引く子孫とされている。
聖女や一部の高位の神官が使う力は女神から与えられた力を言われており、不用意に使用すると女神の怒りを買って力を失うと考えられている。
そのため、聖女でも女神の許可を得なければ、自由に使うことは許されない。

女神は無口、無表情だったという言い伝えがあるため、聖女は女神に習って無口、無表情を求められる。
また銀髪の聖女ほど、女神の力(真の力)を得られると考えられており、銀髪の女性ほど聖女に選ばれやすい。

女神の力は怪我や病気の快癒といった癒しの力とされているが、真の力は聖女が心から求める願いを叶える力である。
人命救助、天候操作、聖獣召喚を始め、神官たちでは治療が不可能な瀕死や重傷者の完治など、人智を越える奇跡さえ起こすことができる。
しかし数百年以上、真の力に目覚めた者がいないことで口述のみが残る状態となり、存在を忘れられている。
真の力を持つ聖女の前にだけ姿を現すとされており、ライラが真の力に目覚めた時に姿を現して力を与えてくれる。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop