甘い香りが繋ぐ想い
ファンタジーのような出来事が自分の身に起こってしまうとは……
それよりも何よりも、想いを寄せる遼河と繋がりがあることの方が真夢にとって想像の域を遥かに超えた出来事だった。
しかも、今日は七夕。織姫と彦星みたいだなと、これまで虐げられながら生きてきた自分自身が、特別な存在になったような気がした。
真夢は遼河が好きだ。遼河は織田信忠だ。信忠は松姫が好きだ。松姫は信忠が好きだ。真夢はその松姫の生まれ変わりだ。
考えれば考えるほど無限ループに陥ってしまいそうだが、それでも、特別な存在なのだと嬉しくなる。
遼河は言ってくれた。変わることなくずっと愛してくれると。
だったら、自分もその愛に応えよう。
彼を守りたい。
真夢は冷静に考える。
実際はそうではないのだが、遼河は既婚者だと周知されている。なのに真夢が近づけば、妙な噂が誤解を生み、学生に手を出したなどと遼河の立場が悪くなるだろう。真夢も奨学生を取り消されてしまうかもしれない。
自分にできること、自分がやるべきこと……
それよりも何よりも、想いを寄せる遼河と繋がりがあることの方が真夢にとって想像の域を遥かに超えた出来事だった。
しかも、今日は七夕。織姫と彦星みたいだなと、これまで虐げられながら生きてきた自分自身が、特別な存在になったような気がした。
真夢は遼河が好きだ。遼河は織田信忠だ。信忠は松姫が好きだ。松姫は信忠が好きだ。真夢はその松姫の生まれ変わりだ。
考えれば考えるほど無限ループに陥ってしまいそうだが、それでも、特別な存在なのだと嬉しくなる。
遼河は言ってくれた。変わることなくずっと愛してくれると。
だったら、自分もその愛に応えよう。
彼を守りたい。
真夢は冷静に考える。
実際はそうではないのだが、遼河は既婚者だと周知されている。なのに真夢が近づけば、妙な噂が誤解を生み、学生に手を出したなどと遼河の立場が悪くなるだろう。真夢も奨学生を取り消されてしまうかもしれない。
自分にできること、自分がやるべきこと……