冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
昼間に、美鈴の話を聞いて、またひとつ、彼の深い愛を知った。
その愛に応えたいという想いは、もう抑えられなくなりつつある。ましてや自分を信じて愛する人との幸せな道へ進もうとしているひとりの女性の覚悟を目の当たりにしたのだ。
それができる強い心を持つ彼女を心底羨ましいと思う。
『自分の気持ちに素直にいたいじゃない?』
美鈴の言葉が頭に浮かぶ。
日奈子は深呼吸をひとつして、通話ボタンをタップした。
《日奈子? どうした?》
二コール目で出た彼の声に、日奈子は泣き出しそうになってしまう。
その場にはいないはずなのに、温もりが伝わってくるようだった。
——こんなにも自分は彼を愛してる。
「宗くん、いきなりごめんね。……まだ仕事中だった?」
《いや、大丈夫。今終わったとこだ。それよりどうしたんだ? なにかあったのか?》
怪訝そうに彼は問いかける。日奈子から連絡するなんてほとんどないことだから、戸惑っているのだろう。
「……なにも、ないんだけど」
ただ声が聞きたかっただけ。でもそこまでは言えなくて口を噤むと、宗一郎が問いかける。
《今、家か?》
「うん……」
《わかった、すぐ行く》
迷いなくそう言って彼は通話を切った。
その愛に応えたいという想いは、もう抑えられなくなりつつある。ましてや自分を信じて愛する人との幸せな道へ進もうとしているひとりの女性の覚悟を目の当たりにしたのだ。
それができる強い心を持つ彼女を心底羨ましいと思う。
『自分の気持ちに素直にいたいじゃない?』
美鈴の言葉が頭に浮かぶ。
日奈子は深呼吸をひとつして、通話ボタンをタップした。
《日奈子? どうした?》
二コール目で出た彼の声に、日奈子は泣き出しそうになってしまう。
その場にはいないはずなのに、温もりが伝わってくるようだった。
——こんなにも自分は彼を愛してる。
「宗くん、いきなりごめんね。……まだ仕事中だった?」
《いや、大丈夫。今終わったとこだ。それよりどうしたんだ? なにかあったのか?》
怪訝そうに彼は問いかける。日奈子から連絡するなんてほとんどないことだから、戸惑っているのだろう。
「……なにも、ないんだけど」
ただ声が聞きたかっただけ。でもそこまでは言えなくて口を噤むと、宗一郎が問いかける。
《今、家か?》
「うん……」
《わかった、すぐ行く》
迷いなくそう言って彼は通話を切った。