冷徹ホテル王の最上愛 ~天涯孤独だったのに一途な恋情で娶られました~
母と暮らしていた時から使っている古い座卓は、日奈子が引っ越す時に九条家から持ってきた数少ない家具のひとつである。
その上にことりとホットミルクのカップが置かれる。手に取りひと口飲むと、途端に懐かしい甘さが口いっぱいに広がった。
「美味しい……」
日奈子はホッと息を吐いた。この砂糖を入れた甘いホットミルクは、日奈子が落ち込んだ時に宗一郎がよく作ってくれたものだ。
宗一郎がベッドを背にして座っている日奈子の隣に腰を下ろした。
いつも彼は日奈子をマンションへ送った後は、部屋へはあがらずにそのまま帰っていく。
でも今日は、運転手を先に帰らせて日奈子を部屋まで送ってくれた。高木とのやり取りで動揺した日奈子を気遣ってくれたのである。
「宗くんのホットミルク久しぶり……。これ飲むと落ち着んだよね」
思わず本音を口にすると、宗一郎がふっと笑って日奈子の頭に手を置いた。
「よかった、もう大丈夫そうだな」
そのぬくもりと笑顔に、日奈子の胸がトクンと鳴った。
ホットミルクと同様に彼のこんな柔らかな笑顔を目にするのも久しぶりのことだった。
その上にことりとホットミルクのカップが置かれる。手に取りひと口飲むと、途端に懐かしい甘さが口いっぱいに広がった。
「美味しい……」
日奈子はホッと息を吐いた。この砂糖を入れた甘いホットミルクは、日奈子が落ち込んだ時に宗一郎がよく作ってくれたものだ。
宗一郎がベッドを背にして座っている日奈子の隣に腰を下ろした。
いつも彼は日奈子をマンションへ送った後は、部屋へはあがらずにそのまま帰っていく。
でも今日は、運転手を先に帰らせて日奈子を部屋まで送ってくれた。高木とのやり取りで動揺した日奈子を気遣ってくれたのである。
「宗くんのホットミルク久しぶり……。これ飲むと落ち着んだよね」
思わず本音を口にすると、宗一郎がふっと笑って日奈子の頭に手を置いた。
「よかった、もう大丈夫そうだな」
そのぬくもりと笑顔に、日奈子の胸がトクンと鳴った。
ホットミルクと同様に彼のこんな柔らかな笑顔を目にするのも久しぶりのことだった。