秘密の夏。それを恋と呼ぶなら。

眠れないのは君のせい



 彼女との秘密の遊戯にふけるようになってから、夜が更けても眠れなくなった。ゲームもやる気が起きない。目を閉じれば、彼女の白い太ももや白い胸や、あの大きな目が浮かぶ。そして、僕のこの手が、指が覚えてしまった感触…彼女の太ももの、濡れてヌルヌルになった中心と、胸の柔らかな二つのふくらみの感触がまざまざとよみがえってきて、ベッドに横たわる僕を苛むのだ

 そして…キスをしたことも。僕のファーストキス。生まれて初めてのキス。ああ、眠れない。

 隣のベッドで寝ている母に気づかれなように、彼女を思い浮かべながら、横たわったまま自分の体を、パジャマの上から股間を触ってみる。そこはすでに固くなっていた。どうしようもない。
< 26 / 50 >

この作品をシェア

pagetop