秘密の夏。それを恋と呼ぶなら。
「わすれじの、ゆくすえまでは…」

 そのあとはよく聞き取れなかった。僕は彼女の方を抱いて、絶対に忘れないからと、馬鹿みたいに繰り返していた。
< 40 / 50 >

この作品をシェア

pagetop