悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)
プロローグ
 はるか遠くに、誰にも認識されていない謎の星が存在している。

 その星には地球のように生き物が存在し、豊かな水や食料など、人やその他の生き物が生息できる環境が整っている。

 ただ地球と違うところは、その星には魔力、という概念が存在することだろうか。

 その魔力は、その星で生活していく上でとても便利なため重要なものとなっている。

 料理をするための水、暖を取るための炎、明かりのための雷、植物の成長を促し、ときに大地を動かすことで住むための場所を作ることができる大地。

 それらの基本魔法に加え、人を癒やすことのできる光、そして基本魔法に含まれないが物体を動かしたり、影同士を繋げ会話もすることのできる闇など、使い手の少ない希少な魔法。

 人々は、その多大な恩恵を受け、平和な暮らしを送っていた。
 
 そう、やつが訪れるまでは。
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