ラブ・ジェネレーション

あの頃はこんなやりとりを毎日のようにしていた、翔琉は私のすべてを知りたいと言った、
質問攻めは日常茶飯事で、そうやって覚えたどうでもいい私の知識をクイズみたいにして復習していた。


もう疑わなかった、彼は忘れていない、本当に私を思い続けていてくれて心変わりを待っている、、

「翔琉、ごめんね、自分でもわからないの」

「慌ててないよ、俺はいつか結衣が戻って来てくれるって信じてるから」


「翔琉……」

翔琉の言葉は決して私を縛りつけるものじゃないと思う、
私の帰る場所はあるからって、それまで自由に生きていいって、もし悲しいことや辛い事があったらいつでも此処に戻ってこいって聞こえていた。


私が少し優しく言うとすぐに調子に乗る、

さりげなく肩に回された腕、

「手は出さないって約束したよ」
予防線を張ってこれ以上の侵入を阻止しようとした私に、

「うん、手は出さないよ、でも口は約束してないだろ」

確かにそうだけど……いやいやそう言う事じゃないでしょ、


プリッツを一本口に咥えた翔琉は、私の顔を見つめて何か言いたげだ、
わかるけど、、

「もう、酔っ払い! 恥ずかしいから嫌だ」

高校生の時に良くやっていた、何かの本で読んだらしい、
棒状の食べ物があると翔琉は直ぐに同じことをした、二人で両側から食べて、最後はキスで終わるあれだ、

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