ラブ・ジェネレーション
一箱分のポッキー全部を繰り返したこともある。
チョコが付いている方がどちらかで喧嘩にもなった、だからプリッツならいいだろって。
それでプリッツが好きになった訳ではないけど、二人でお菓子を食べる時はプリッツが定番になった。
私が拒絶すると、翔琉は意外にもあっさりと諦めて一人で食べてしまった、
上を向いて「まーいいか」と言ったかと思った次の瞬間、
不意打ちのように重ねられた唇、
知らぬ間にキスも上手になっていた、絡めた舌が私を虜にさせる、
久しぶりのキスに夢中になってしまう自分、それが恥ずかしくて、
「か、翔琉、やっぱりキスもダメでしょ……」
彼の腕の中でもがいて抵抗しても許してくれない、
そもそもこんな時の翔琉は私の言葉など聞いてもいない、重ねた唇は熱を帯びて思わず漏れた吐息が艶かしい、
「もう……ダメ、翔琉、、」
やっと唇を離した彼は力強く私を抱きしめた、
「結衣、ダメか?」
なにが? 伸びた手が私の下半身に触れる、
「翔琉! 嫌だ! 飲み過ぎだよ」
力一杯突き放した腕、翔琉はビックリして慌てて距離を取って謝った、
「ごめん、結衣、もうしないから……」
抵抗した自分が不思議だった、そんなに謝らなくてもいいのに、
翔琉もそこまで強く拒否されるとは思ってもみなかったんだと思う、
高校生の時は嫌だと言っても翔琉のされるがままだったし、彼も遠慮していたのか一線は超えなかった。