ラブ・ジェネレーション
再会した日を境に翔琉との距離がまたグッと縮まった、互いに大学生だし、アルバイトもしてるから普段は会える時間が限られていて、スケジュールをつき合わせては時間を作るように努めていた。
たまに街中をブラブラするけど、会う場所は翔琉の部屋が多い、その意味が私にはなんとなくわかっていた。
「ガキ大将みたいだったんだね」
翔琉の子供の頃のアルバムには、やんちゃな性格が垣間見える写真がたくさんあった、
「結衣の写真も今度見せてよ」
「……私のは数枚しかないから、、」
翔琉は思い当たったのか、直ぐに謝った。
「確かにカメラも無かったんだけど、お父さんの携帯で撮っていたみたいなんだ」
「その携帯はもうないの?」
「とってあるんだけど、暗証番号が分からなくて開けられないんだって」
「そうか、見たいよなー」
「うん、いっぱい撮ってたらしいからね、残念」
お母さんは何度もいろいろな番号を試したみたいだけど、未だに暗証番号はわからず開けないままだ。
「結衣、ちょっと外に出ようか」
それがいいね、不健全だし、だいたい、、
「部屋の中にいると翔琉はキスばっかするから」
そのうちに唇が腫れてタラコみたいになりそうだ、
翔琉は私に手を出しそうなのを我慢してる、部屋にいればその衝動を抑えるのに大変なのだろう、彼の視線がそれを物語っていた。