ラブ・ジェネレーション
家を出て、近所の公園に向かった。
「へー、こんな近くに公園があったんだー」
翔琉の家には何度も訪れていたけど、通学路とは家を挟んで反対側にある公園に今まで気づかないでいた。
「俺が子供の時は、近所の友達とよくここで遊んだよ」
ブランコにシーソーと鉄棒、これは珍しいタコさんの形をした大きな滑り台、何処かの公園にもあったなー、何処だった?
その他は特に目新しいものは何もない、どこにでもありそうな普通の公園、それでも何故か全体の景色に懐かしさを覚えていた、初めてのはずなのに前にも来た事があっただろうか、
「翔琉、ブランコに乗りたい!」
「結衣はいくつになっても子供っぽいなー、お尻が入るか?」
なんだって、聞き捨てならない!
だいたい幼児用のブランコに乗るか!
「今、なにか言いましたか!」
後ろを着いてきた翔琉は、私のお尻を軽くポンて叩いて肩を抱いた、
「こんな小さなお尻なら大丈夫か、俺も付き合うよ」
何気に私の体に触れる事が多くなった、もうそろそろいいかなって思う時もある、
翔琉のもうひと押しがあったら、多分私は抗うことはしないで彼に身を任せてしまう。
再会した夜、強く抵抗した事をちょっぴり悔やんでいた、翔琉もきっと気にしてる。