【電書化・コミカライズ】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
「その人に、なにをしている」
背筋がひやりとするほどに、暗く冷たい声だった。
おそるおそる顔をあげると、そこには、黒い髪をした長身の男の姿が。
同性が見てもわかるほどの美形なうえに、鍛えているのか体格もよい。
服装も、明らかに一般の人間ではない。まるで、高位貴族がパーティーから抜け出してきたような格好をしていた。
そんな男が、殺気をまとって自分を見下ろしている。
蛇に睨まれたカエル。そんな表現が似合う状況だった。
あまりの威圧感に、フレデリカをさらおうとしていた男は怯んだ。
「あ、あー……。酔って寝ちゃったみたいだから、介抱してたんですよ。彼女のお連れさんですか?」
「……それはおかしいな。彼女は、酒は飲まない」
一段と低くなる声に、鋭い眼光。
まとう雰囲気もさらに重いものとなる。
恐怖から、男の喉がひゅっとなった。
この黒髪の男は、誘拐対象の彼女のことを知っている。
そしてさらには、眠らせてさらおうとしたことも、おそらくもうバレている。
たしかに、彼女は一滴も酒を飲んでいなかった。男の言う通り、普段から飲酒はしないのだろう。
なのに「酔って寝てしまった」と話してしまった。
自分のついた嘘は、もう見破られている。
殺されると錯覚するほどの圧を放つ男に見つかり、誘拐計画は失敗した。
ここから計画を成功させるなんて、絶対に無理だ。
背筋がひやりとするほどに、暗く冷たい声だった。
おそるおそる顔をあげると、そこには、黒い髪をした長身の男の姿が。
同性が見てもわかるほどの美形なうえに、鍛えているのか体格もよい。
服装も、明らかに一般の人間ではない。まるで、高位貴族がパーティーから抜け出してきたような格好をしていた。
そんな男が、殺気をまとって自分を見下ろしている。
蛇に睨まれたカエル。そんな表現が似合う状況だった。
あまりの威圧感に、フレデリカをさらおうとしていた男は怯んだ。
「あ、あー……。酔って寝ちゃったみたいだから、介抱してたんですよ。彼女のお連れさんですか?」
「……それはおかしいな。彼女は、酒は飲まない」
一段と低くなる声に、鋭い眼光。
まとう雰囲気もさらに重いものとなる。
恐怖から、男の喉がひゅっとなった。
この黒髪の男は、誘拐対象の彼女のことを知っている。
そしてさらには、眠らせてさらおうとしたことも、おそらくもうバレている。
たしかに、彼女は一滴も酒を飲んでいなかった。男の言う通り、普段から飲酒はしないのだろう。
なのに「酔って寝てしまった」と話してしまった。
自分のついた嘘は、もう見破られている。
殺されると錯覚するほどの圧を放つ男に見つかり、誘拐計画は失敗した。
ここから計画を成功させるなんて、絶対に無理だ。