怖い部屋-やってはいけないことリスト-
「そうよ。よろしくね、若菜ちゃん」


純はそう言うと若菜の体を抱き上げた。
小さな若菜はとても軽くて、介護士として働いている純は高々と持ち上げることができた。

それに喜んだ若菜がキャッキャと笑い声を上げる。
小さな家に、若菜たち3人の楽しそうな声が響き渡る。

これが、3人で暮らし始めた初日の出来事だった。
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