相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
近くの公園に向かった、翔琉、里海、凌央。
里海は、二人を見上げた。
「まずは、凌央くん。
貴方に、話してないことがあります」
「え?」
「あの日。最後にあった日。
本当は、話したいことがあったの」
「最後の日……
あ、卒業式?」
「うん━━━━━━」
凌央は、里海の高校の二つ上の先輩。
高校に入学してすぐに付き合った恋人。
しかし凌央には、既に遠距離で恋人がいた。
その事を知らぬまま、約一年、里海は凌央に本気で恋をして一途に尽くしていた。
「凌央くんの高校の卒業式。
凌央くんに“彼女がいる”ってことを告白されて、私、本当にショックだった」
「そうだよな…
本当に、ごめんな」
「一年間も、その事に気づかなかった自分が悔しかった。
彼女さんとは別れるって言われても、信用なんて出来なかった」
「そうだよな」
「あの時ね。私………」
里海は一度俯き、深呼吸をする。
「はぁ……私…………
に、妊娠してたの━━━━━」
「━━━━!!!?」
「……え…」
凌央と翔琉が、完全に固まる。
「その事を凌央くんに言おうと思ってたんだけど、凌央くんに“彼女がいる”って言われて……」
「そう…だ、った…のか…?」
「うん。
凌央くんは、初めての恋人。
私に、色んなことを教えてくれた。
でも、幸せなことだけじゃなかった。
━━━━━だからもう、凌央くんに会うつもりなかったの」
「里海、俺……」
「もういいの。
もう、過去のことだから。
だから凌央くん。
もう、二度と貴方には会いません」
「………」
「それからカケくん」
「ん?」
「ごめんね、こんな私で……」
翔琉は、ゆっくり首を横に振る。
「この事話したら、軽蔑されるんじゃないかと思って言えなかったの。
カケくんに嫌われたくなくて……」
「そんな……
サトちゃんは、悪くないでしょ?
僕の方が、よっぽど汚ないよ?(笑)」
「お父さんがカケくんを受け入れないのは、凌央くんとのことがあったからなの。
凌央くんも、不良で……
でもお父さんは、そんなことで受け入れないなんて言う人じゃなかった。
実際、凌央くんのことを“良い恋人”って言ってくれてたの。
凌央くん、確かに喧嘩とかよくしてたし、校則も破ってばっかだったけど、仲間思いで、優しくて、穏やかで、誠実だったから」
「フフ…誠実ってのは、違うんじゃない?(笑)」
里海は、二人を見上げた。
「まずは、凌央くん。
貴方に、話してないことがあります」
「え?」
「あの日。最後にあった日。
本当は、話したいことがあったの」
「最後の日……
あ、卒業式?」
「うん━━━━━━」
凌央は、里海の高校の二つ上の先輩。
高校に入学してすぐに付き合った恋人。
しかし凌央には、既に遠距離で恋人がいた。
その事を知らぬまま、約一年、里海は凌央に本気で恋をして一途に尽くしていた。
「凌央くんの高校の卒業式。
凌央くんに“彼女がいる”ってことを告白されて、私、本当にショックだった」
「そうだよな…
本当に、ごめんな」
「一年間も、その事に気づかなかった自分が悔しかった。
彼女さんとは別れるって言われても、信用なんて出来なかった」
「そうだよな」
「あの時ね。私………」
里海は一度俯き、深呼吸をする。
「はぁ……私…………
に、妊娠してたの━━━━━」
「━━━━!!!?」
「……え…」
凌央と翔琉が、完全に固まる。
「その事を凌央くんに言おうと思ってたんだけど、凌央くんに“彼女がいる”って言われて……」
「そう…だ、った…のか…?」
「うん。
凌央くんは、初めての恋人。
私に、色んなことを教えてくれた。
でも、幸せなことだけじゃなかった。
━━━━━だからもう、凌央くんに会うつもりなかったの」
「里海、俺……」
「もういいの。
もう、過去のことだから。
だから凌央くん。
もう、二度と貴方には会いません」
「………」
「それからカケくん」
「ん?」
「ごめんね、こんな私で……」
翔琉は、ゆっくり首を横に振る。
「この事話したら、軽蔑されるんじゃないかと思って言えなかったの。
カケくんに嫌われたくなくて……」
「そんな……
サトちゃんは、悪くないでしょ?
僕の方が、よっぽど汚ないよ?(笑)」
「お父さんがカケくんを受け入れないのは、凌央くんとのことがあったからなの。
凌央くんも、不良で……
でもお父さんは、そんなことで受け入れないなんて言う人じゃなかった。
実際、凌央くんのことを“良い恋人”って言ってくれてたの。
凌央くん、確かに喧嘩とかよくしてたし、校則も破ってばっかだったけど、仲間思いで、優しくて、穏やかで、誠実だったから」
「フフ…誠実ってのは、違うんじゃない?(笑)」