相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
“じゃあ、行くよ”と言って、翔琉が凌央をおもいきり殴った。

「……ってぇぇぇ…!!!」

恐る恐る里海が目を開けると、凌央は吹っ飛ばされていた。

「え?」

「あんた、強すぎ!!(笑)」

「だから言ったじゃん!
“本気で行く”って。
これでも、手加減してあげたんだよ?
しかも、かなり力鈍ってるからね、これ」

「マジかよ…(笑)
まぁ、でもおかげでスッキリした!
ありがとな!」

「別に!
僕も、かなり頭にキテたし」

「里海も、ありがとな。
そして、ごめん!
じゃあな!幸せになれよ!」

「うん!」


それから、家に帰ることにした二人。

「━━━━お腹空いたよね?
何か作るね!」
パタパタとキッチンへ向かう、里海。

「サトちゃん!」

「え?」

「こっち来て!」
翔琉が、ソファに座り里海を呼ぶ。

「ん?」
またパタパタと戻ってくる。
翔琉の隣に座ると、ゆっくり頭を撫でてきた。

「カケくん?」

「サトちゃん、よく頑張ったね!」

「え?」

「辛かったよね?
過去のこと…しかも、あんな辛いことを話すなんて……」

「………」
翔琉の優しい言葉と、頭を撫でる大きな手にあっという間に目が潤み涙が溢れた。

「泣かない、泣かない!
ね?サトちゃん、とってもカッコ良かったんだから!」

「………ひっく…っ…そう…かな?」

「うん!
僕の自慢の嫁さんだよ!!」
里海の頬を包み込んで、涙を指で拭った翔琉。
優しく微笑み、口唇にキスを落とした。

「うー、ありがとう……!」
里海も泣きながら微笑み、翔琉の頬に触れキスをする。

チュッとリップ音がして、額をくっつけた二人。

「カケくん…//////」
「ん?なぁに?」

「私…/////」
「ん?サトちゃん?」

「カケくんと…その…//////」
顔を真っ赤にして、瞳を色っぽく潤ませ見上げる里海。

「サト…ちゃん?」

「……//////」

「……………あぁ…フフ…いいよ!」
里海の言いたいことがわかった、翔琉。
もう一度里海の口唇にキスを落とし、里海を抱き上げた。


そして「ベッド、行こうね……!」と言った。
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