朝型ちゃんに一目惚れ
爽やかな気分で待ち合わせ場所についた俺を、二人が出迎えた。
「おはようございます先輩!」
「カズキ、お前どうした〜??徹夜した??」
笑顔の二人。
俺はなんだか頭がスッキリしていて清々しかった。
いつもはこの時間は寝ているのに、なんだか少し不思議な気分になる。
「おはよ、ちゃんと寝てきたよ。行くか!」
俺は笑って答える。
陽菜ちゃんも笑った。
「はい!」
吉田と陽菜ちゃんと、それから俺。
朝日はもう昇る。暗かった辺りは明るくなり始めた。
川沿いの道を歩く三人の横から、太陽の光が差す。
「…眩しいな〜!」
「引きこもりオタクのお兄ちゃんの、一言めの感想はそれなの〜!?」
笑い合う兄妹。
でも、俺は何とも言えなかった。これが、感動する、ということなんだろうか。
「先輩、どうですか??」
陽菜ちゃんが一旦足を止めて俺に聞いた。
「…なんか、いいねこれ!」
俺の口からすんなり出てきた言葉はそれだった。
「なんだそれ!」
吉田に笑われた。
でも陽菜ちゃんは、それを聞いて嬉しそうに、
「そうですか……!」
と言った。
学校行事をやったって、こんな清々しい気分にはならない。
それも好きになった子が近くにいて、いい景色が見られて。
…吉田はいたけど。
帰り道、気持ちに余裕ができた俺達は、歩きながらいつものような会話を繰り広げた。
「…俺、朝日を見た瞬間、カズキが吸血鬼みたいに灰になるんじゃないかって心配してさ〜!!」
「おかしいだろそれ〜!それじゃ全然昼間に出歩けないだろ!」
「おはようございます先輩!」
「カズキ、お前どうした〜??徹夜した??」
笑顔の二人。
俺はなんだか頭がスッキリしていて清々しかった。
いつもはこの時間は寝ているのに、なんだか少し不思議な気分になる。
「おはよ、ちゃんと寝てきたよ。行くか!」
俺は笑って答える。
陽菜ちゃんも笑った。
「はい!」
吉田と陽菜ちゃんと、それから俺。
朝日はもう昇る。暗かった辺りは明るくなり始めた。
川沿いの道を歩く三人の横から、太陽の光が差す。
「…眩しいな〜!」
「引きこもりオタクのお兄ちゃんの、一言めの感想はそれなの〜!?」
笑い合う兄妹。
でも、俺は何とも言えなかった。これが、感動する、ということなんだろうか。
「先輩、どうですか??」
陽菜ちゃんが一旦足を止めて俺に聞いた。
「…なんか、いいねこれ!」
俺の口からすんなり出てきた言葉はそれだった。
「なんだそれ!」
吉田に笑われた。
でも陽菜ちゃんは、それを聞いて嬉しそうに、
「そうですか……!」
と言った。
学校行事をやったって、こんな清々しい気分にはならない。
それも好きになった子が近くにいて、いい景色が見られて。
…吉田はいたけど。
帰り道、気持ちに余裕ができた俺達は、歩きながらいつものような会話を繰り広げた。
「…俺、朝日を見た瞬間、カズキが吸血鬼みたいに灰になるんじゃないかって心配してさ〜!!」
「おかしいだろそれ〜!それじゃ全然昼間に出歩けないだろ!」