美男子ヤンキーは一途な犬だった



『なんなの、デジャヴ…?』



私だけ同じ日ループしてる?

と錯覚する程に

更に次の日また同じ光景が目に入る

ここまで来ると普通に話してみたい



『ねぇねぇ』

「飽きねぇなお前も」

『こっちのセリフなんだけど。
なんで毎日そんなボロボロなの?』

「喧嘩」

『いやそれは見りゃわかるよ…』



私の質問が悪かったかな。と考える



「またお人好しとやら発動か?」

『いやまぁそれもあるけど
普通に何か気になっちゃって』



ブスが話しかけてすみませんねイケメンくん

と言えば鼻で笑われた



「自覚してんじゃねーかよ」

『自覚はしてないわ失礼かよ』



3日連続となると

初日よりかは話してくれるようだ



『綺麗な顔してんだから生傷作るの勿体ないよ』

「俺の顔をどうしようが勝手だろ」

『…』



ガシッと肩を突然掴めば

ビクッと一瞬ビビった顔する彼



「な、なんだよ」

『貴方程の綺麗なお顔はそうそう居ないから
まじで大事にしてくれないかな』

「は、はぁ!?意味わかんねー…つか離せ」

『あぁつい、ごめん』



まぁとりあえず、と

絆創膏を数枚出して地面に置く



『明日は雨らしいから喧嘩しないで帰りなよ』



じゃあね!と私も帰宅する

なんだか今日は話せて気分がいい


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