キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
薄紅色の長い髪がぐしゃぐしゃになるのだが、サーシャはレオナルドにぐしゃぐしゃされるのは嫌ではなかった。
(全てに整ったレオさんの、手はマジでえっち。手の平は硬くて、ぶ厚く男らしく逞しいのすごい胸にクる)
そんな魅力の大きな手にわしゃわしゃされるとサーシャの胸が疼いた。
「サーシャ、俺が寝てる間に飯いっぱいつくった?」
「あ、はい。団員さんの分も作りました」
「じゃあ、倒れる前に補給だな」
頭を撫でていた大きな手がするっとサーシャの頬に添えられた。ぶ厚い手の熱さが頬に伝わって、サーシャは目をぱちぱちした。レオナルドのスマートで引き締まった顔がすっとサーシャに近づいて来る。
「な!レオさん?!」
危機を察知したサーシャが、細い腕で迫りくるレオナルドの逞しい胸を押したがビクともしない。